MAZDA RX-7 Gr.B at Rallye Boucles de Spa
Gr.B RX-7(SA22C)が、ベルギーのクラシックラリーで復活!

1980年代に世界のラリーで活躍したグループB マツダ RX-7ラリーカーがベルギーのイベントで復活した。英国のシルバーストーン・オートスポーツチームから参戦したグループB RX-7は、第3ステージでは総合2番手のタイムを叩き出し、そのポテンシャルが未だ健在であることを証明した。

東ベルギーに設けられたステージは、どんなスノータイヤもグリップしないほどの雪と氷に覆われた路面であった。グループB RX-7をドライブするデビッド・ペイブリーとアンディ・ブルは、この滑りやすい路面に苦労しつつも、素晴らしい走りで観客を沸かせた。「最初の2つのステージは本当に厳しかったけど、第3ステージは雪が少なかったのでチャンスと判断し、できるだけプッシュした。ステージの中盤で先行するポルシェ911に追いつき、そのまま追走する形になった。結果、ステージトップまで2.9秒差となった。ステージのラスト1/4は実力を出し切れなかったのでフラストレーションが溜ったけど、ここまでのレベルにマシンを仕上げたチーム力は賞賛に値する」とペイブリーは語った。第3ステージにおいて、彼らの走りは明らかに一般ドライバーの誰よりも速く、むしろWRCドライバーにもひけを取らなかった。

しかしながら第9ステージでグループB RX-7のタイヤは限界に近づいてしまう。グリップ力と排水性の低下により、フェンスにクラッシュしヘッドライトを破損。リタイヤに追い込まれた。ペイブリーは、「こんな形でラリーが終わってしまったのは残念だが、グループB RX-7は旧型ながら現在でも十分高い戦闘力があることを証明できた。今回得たデータをもとに、さらにテスト走行しセッティングを煮詰めて、次のラリーに挑む」と語った。
2010.2.25
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