PACパフォーマンスMX-6が復活し、
ジャンボリー2011に向けて意欲満々

オーストラリアのロータリーチューナーで、同国ドラッグレースの名門チーム「PACパフォーマンス」は、5月にクラッシュし、大破してしまった20Bターボエンジン搭載のMazda 6ドラッグマシンに代えて、かつて同チームのトップランナーだったMX-6 20Bターボを復活させ、このほどテストランで6.70秒の参考タイムを記録した。同国ドラッグレース最大のイベント「ジャンボリー2011」への準備を進め、PAC Performanceチームの完全復活を宣言する構えだ。

5月1日にシドニードラッグウェイで行われたレースでMazda 6は、大クラッシュし転倒。逆さまのままスライドして火災を起こした。ドライバーのロッキー・レヘイヤムが自ら消火し、レスキューによってクラッシュ車両から救出されたが、彼は肋骨や背骨の一部などにダメージを受け病院に運ばれることになった。その後の経過は良く、自力歩行ができるようになったと言う。このクラッシュでエースカーを失ったPACパフォーマンスチームだったが、かつて同チームの花形マシンだったMX-6を再整備し、8月27日・28日にブリスベンのウィローバンクレースウェイで行われる「ジャンボリー2011」に出場できる見通しとなった。また、驚異的な回復を見せているチームオーナーのロッキーもレーストラックに姿を現し、チームの陣頭指揮をとると言う。

ジャンボリーに出場するMX-6 20Bターボは、メタノールのレーシングフューエル仕様で最大出力は1250PSを発生するモンスターマシン。8月13日にシドニーで行われたテストでは、ロッキーの弟のジョージ・レヘイヤムのドライブで6.70秒の最速タイムを記録。6.58秒を出して世界最速のロータリーマシンとなったMazda 6に次ぐパフォーマンスを発揮した。

2011.8.15
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