プレストロータリー、故障を乗り越えて箱根へ

岐阜から長野県松本までの約150kmに、その後富士吉田を経由して箱根・強羅に至る約150kmを加えた300kmを走破したラリーニッポン三日目。今ラリー最長の移動距離によって、故障車が続出しました。サンアイワークスのプレストロータリーの一台にも不具合が発生しますが、それを乗り越え二台揃って無事に箱根の地にたどり着きました。

この日の朝岐阜を出発したヒストリックカー一行は、中山道の宿場町に立ち寄り、山深いアルプスの麓を経て信州・諏訪神社へと向かいます。中仙道の険しいワインディングや長い高速道路の移動もあり、オールドビンテージカーには厳しいコース設定と考えられていましたが、やはり高速道路や山道で故障を起こすクルマが続出。ランチ休憩が設定された伊那・高遠公園で不調を訴え、無念のリタイヤを強いられるチームもありました。

プレストロータリーも例外では有りませんでした。ランチのあと、なんとニューカーの32号車ロータリークーペにも突然のトラブルが発生します。二台で中央高速をランデブー走行していると、突然32号車がスローダウンし、路肩の非常停車帯に緊急停止しました。しかし、ドクター石井社長は、またしても慌てることなくクルマをチェック。念のために搭載してあったスペアの燃料ポンプに交換すると、再びエンジンは息を吹き返しました。サンアイワークスチームのひろか〜と伊藤さんは、「石井社長は、二台の弱い部分がどこかわかっています。それぞれに必要なスペアパーツをしっかり積んでおり、何が起きても単なる故障で走れなくなることはない、と自信満々です。それを今回余裕で証明して見せてくれました」と語っています。

軍神が祭られている諏訪神社で各車はお祓いを受け、富士吉田を目指しました。計測区間を走行した後、富士山の麓を回って箱根に到着しました。最終日は雨模様となりそうです。二台のプレストロータリーが無事靖国神社に到着できますように。

2012.11.06
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